1 ゆみ) ハル…♥ ゆみ) ハル…♥ 2 どうしてこんな事になっちゃったんだろう ただ、彼の気を引きたかっただけなのに 彼も、私も あまりにも違う方向に進んでいる 3 愛のないセックス 何のときめきもない ただお互い、ほんの少しの快楽だけを感じる単純な肉体行為 4 彼が見たいのは現実の私ではなく、 スマホの画面でセックスしている私 5 彼にとってはもう私は どんな男にでも簡単に股を開く 淫らな女にしか見えないだろう 6 ゆみ) 今話せる? ハル) どうした? 7 ゆみ) あんた、好きな子いないの? ハル) え ハル) 急に…なんで? ゆみ) 答えて 自暴自棄になって彼にストレートにメッセージを送った 8 後の事は考えていなかった 彼が現実の私を好きじゃなければ 全て意味ないから 9 ハル) 好きというか… ハル) 好きになる前、というか… 彼は「さあ」とか 「よく分からない」という返事の代わりに 10 意外にも1年前の話を切り出した サークルで再会した時、知らないふりをしたのは 11 恐らくあの時とあまりにも変わった私の姿に戸惑って 私みたいに悩んでいたのかな 12 아니면 다른 무언가가 그의 마음을 멈춰버린걸까 それとも他の何かが彼の心を止めてしまったのか 14 おやすみ♥ 15 お礼の画像を送った後、 全身に広がる安堵感と それを全部吹き飛ばす空しさが押し寄せてきた 16 …再会した時、お互い本心を言っていれば こんなような歪な関係ではなく… 17 「普通の恋人」になっていたのかな 19 授業が終わって、講義室を出る前、廊下で先輩に出くわした 先輩) どうしたんだよ、最近連絡も寄越さないし 先輩) 今夜時間どう? 21 先輩) あん? 先輩) どうしたんだよ、急に ゆみ) …… ゆみ) もう先輩と付き合うつもりはありません 22 先輩) は?なんで? 先輩) あ~あいつのせいかよ ゆみ) …先輩には関係ありません 先輩) マジかよ… 先輩) 知ってんだろお前も 先輩) あんなネジの外れた奴によ 23 ゆみ) ……そうです ゆみ) 彼は確かにちょっと変です 24 ゆみ) でも ゆみ) それ知ってます? 25 ゆみ) 私も抜けていますよ ゆみ) ネジ 26 もう遅いかもしれない でも、彼が先に私に歩み寄ってくれたように 画面の中なんかじゃなく 27 現実の私で、彼に会いたいと思った 29 彼との初キスは、 唇が触れるだけの軽いものだったけど 30 お互いの心臓の音が聞こえるような そんなキスだった