case2.『学園最優ツンツンメイド・二葉』 ねえ、ちょっと。(囁く) ちょっとってば…!(囁く) こっち!こっち来なさいよ!早く…!(囁く) 誰かに見られたらめんどくさいんだから!(囁く) … ふぅ…これでよし… 誰もいないわよね…キョロキョロ… …何よ、その間抜けな顔。 まさか、ちょっと会ってないだけで、 私の顔をもう忘れたっていうの…? このグランド・シベリアン学園、従者科2年のエースにして、 学園中が認める完璧メイド… そしてアナタの宿命のライバル、二葉さまの顔を…!! 一回もテスト勝った事ないだろ、ですって…? ぐっ… 相変わらず口だけは達者ね…! いい…? 確かにテストの成績だけでいえば、私は万年2位… でも、全部ひっくるめた総合評価で言えば、 私の方がちょっとだけ上なんだからねっ…!? 女の子によわよわのアンタの… 「対女性スキル」の評価がFのおかげで、ね。ふふん。 … はぁ、じゃないわよ!! 何その余裕!むかつく!! だいたい、アンタ女に弱いんじゃなかったの!? 何で私はフツーに大丈夫なのよ!! 私みたいな美人に!こんなふうに近づかれて! ドキドキしないの、おかしいでしょうが…! ホラこうゆうのがいいんでしょ! 耳元でこうやって!吐息を漏らされるのが!! ふーっ!ふーっ!!(耳ふー) …ちょっと無表情やめなさいよ!! 隙アリのみぞおち2段フック!!セイッ!! … …何で効かないのよ!無敵か!腹筋バリカタ、油少なめかっ!! フンッ!!(押し倒す) ホラッ!うずくまれ!這いつくばれ!犬のように!! そして私の怒りを思い知りなさいっ!! げしげし!げしげし!! なんだよぅ、じゃないでしょ! 私、めちゃくちゃ怒ってるんだからね!? アンタのせいで、愛しの一蘭サマと離れ離れに… … …ちょっと。なんで顔そむけてんの…? ちゃんと私の顔を見上げて、許しを乞いなさいよ… それとも、この期に及んでこれ以上、バカにするつもり…? 今は見れない…?だから何でよ。 それに顔も赤く… あっ… アンタ…今、パンツ見たでしょ… … あァ~…なるほど…そーいうコト… ふふっ… ---囁き・右--- えぇ…?見てないぃ…? ウソはいけないなぁ…そんな真っ赤な顔して… そんな噓つきは、立派な執事にはなれないぞ…? じゃあ聞くけど、何色だった…? ねえ… ほら…うずくまってるキミのすぐ横で、しゃがみこんであげてるんだよ…? ちょっと目線流せば、すぐ見えるでしょ…? それとも…正直に言わないなら、先生にある事ない事言っちゃおうかな…? キミに無理やり無人の教室に連れ込まれて… あんな事やこんな事をされましたって… 困るよねぇ…そんなの…進級できなくなっちゃうもん… … フフッ…なぁんだ、やっぱりしっかり見てんじゃん… そっかそっかぁ…やっぱりちゃぁんと、 この二葉さまのこと、意識してたってわけね…? フフッ…見苦しいぞ…サーヴァントわんわんめ… よい、しょっと…(立ち上がる) ---耳ふさぎ・左--- ぐりぐり、ぐりぐり… フフっ…こーやってお顔を踏まれちゃったら、さすがの キミも、起き上がれないよねぇ…? ああ、それとも… パンツが見えなくなっちゃうのが、残念だったり…?ふふっ… ねぇ。なぁに?その反抗的な目… もう分かったでしょ?キミがどんなに優秀でも、 種として、根源的にこの二葉さまの優秀な遺伝子には適わないの。 キミの鍛えられた体がゾクゾク震えて、そう認めちゃってるの。 分かったらほら…しっかりと宣言しなさい…? 僕はどうやっても二葉さまにはかなわない、雑魚サーヴァントです…ってね。 … ---耳ふさぎ終了--- …言わないんだ。 ふーん…そう。まぁ、いいよ。あくまでも負けを認めないっていうなら… ほら、立って…?よいしょ。 ね。勝負しようよ。恨みっこなしの、ガチンコ一本勝負。 ルールは簡単。ただ、倒れた方の負け。 どんな手を使ってもいい。 不意打ちでも、投げ飛ばしても。 何があっても、最後まで立ってた方の勝ち。 どう? キミに有利なルールでしょ? だってキミの方が、力強いんだもん… それとも、女の子の前で、シッポををまいて逃げる…? サーヴァントワン候補生ともあろうものが…?んー…? … ふふっ。よろしい… それではさっそく、スタートということで… よいしょ…イソイソ…イソイソ… ハァ…?何で近づいてくんのって…? そりゃぁ近づかなきゃ、組み合うも引き合うも できないからに決まってんでしょ… ---囁き・右--- バーカ… ふーっ…(耳ふー) おやおや…? さっきまで何ともなかったのに、急に体がぶるって震えちゃったネ… ふふっ…さっきのワチャワチャしたヤツが、私の本気だとでも思った…? ナメないでよ…そんなワケないでしょ…? 私の対男性スキルの評価は、Aプラス… よわよわのキミと違って、異性を手の平の上で転がすワザ、 いっぱい仕込んでるんだからね…? そのわりにはあたふたしてた…? そ、それは…なんかアンタの顔見ると心の奥がたかぶって、 冷静じゃいられなくなるっていうか…なんていうか… ああもう、うるさいッ!調子狂うなぁ…! すー…はー… ふぅっ…冷静にさえなれば、アンタなんか、私のフェロモンでイチコロなんだから… なんだかんだ言いながら、もう分かってきた頃なんじゃない…? だって…私がちょっと喋って、その吐息がキミの耳をくすぐるたびに… キミの体、ぴくっ、ぴくって…バカみたいに、震えちゃってるよ…? さっきまでは、大丈夫だったのに… 私の事を意識した瞬間…キミの中のバリアが、壊れちゃったのカナ…? それじゃあ…つつー… ---左に移動--- その震える耳の中に指を入れて、さらにバリアを壊しちゃおっか… だーめ…動かないで…さーばんと・わんちゃん… ---囁き指かき・左--- ずぶ…ずぶずぶずぶ… おお~…♡あのナマイキなライバルくんが、 ちょっと耳をまさぐられただけで、 そんなに腰砕けになってしまうとは…♡ とはいえ、執事くん… さっきも言ったとおり、私は怒っているのですよ… 私が、帝国グループの跡取りである、一蘭サマの… 正式な専属メイドになるために、日々精進してることは知ってるよね…? 寮で一蘭サマと同室にしてもらったのも、その一環… 一蘭サマのお世話をし、一蘭サマをの信頼を得るための下積みとしてね… それを、わけのわからない取り決めのせいで、私は部屋を追い出されて… その上、男女で同室ですって…? それも、よりによってアンタと…? ジョーダンじゃない… こっちはね…ずっとはらわたが煮えくり返りそうなの… でも…ふふっ…私にいいようにされてるキミの顔を見て… 少しは気もまぎれてきたかな… ---右に移動--- ねえ…いいんだよ?やり返しても… だってこれは、ガチンコ勝負なんだから… キミの方がずっと力が強いんだから… ちょっと本気で、私の事を押しのければ… たちまち、倒れちゃうと思うんだけど…? 何で私は指一本しか使ってないのに… キミはそんなに、ギリギリの息づかいなのかな…? ふーっ…(耳ふー) ねえ…キミ、正直に言ってね…? いっつも一蘭サマと、一緒に寝てるの…?同じベッドで…? 一蘭サマ、服とかそのへんに脱ぎ散らかすよね…? 下着とか…見た…? それとも、まさかそれだけじゃあきたらず… 一蘭サマの体…さわった…? … へえー…さわったんだ… キミから…?それとも、一蘭サマの方から…? どっちにしてもいけないよね、そんなのね…?学園の寮の中で… 一蘭サマに言われて…?ふーん…ホントかなぁ… で…?どこさわったの…? 正直に言ってみ…? … 足を、マッサージさせられた…? …あ、ああ…そう…なるほどね… まぁ、それは…さもありなんといったところかしら… とはいえ…チッ…あのじゃじゃ馬… むやみに男に体を触らせるなんて… …で?そのあとは…? 私の見てないところで、ふたりで何してたの…? ねえ…黙ってちゃわかんないよ… もしかして…そのまま流れで、 えっちなコトしたんじゃないでしょうね… あんなとこやこんなとこ、舐め回されたり したんじゃないでしょうねぇ… ---指かき終了--- …何で無言なのよ… アンタ…まさかホントに一蘭サマと… え?耳を舐められた…? はい?みみ…? ああ、そう…うーん…耳か…それなら…うーん…… …いやダメだよ!一瞬マヒしてたけど普通に考えたらダメだよ!! ハァ… こうなったらもう、しょうがないな… んー…?急に目がすわった…? …そう、ですね… もう、そこまでなさっていたという事であれば… 私としても、手段を選んではいられません… もしこれから万が一の事でもあったら、シャレになりませんから… ---耳舐め・右--- はむっ…ぐぽっ… その汚らわしい思い出を、しっかりと私の舌で上書きして… 二度と一蘭さまに顔向けできないように致しましょう… はむっ…ぺろっ… んん…?何で敬語なのか、って…? ああ…これは… 一蘭さまに下心を持って近づく男たちを追い払う時は… いつもこの口調で喋っているので、つい… だって…脅していると思われては困るでしょう…? 私の評価に、傷がついてしまうから… こうやって音も無く耳元に忍び寄って… 丁寧な口調で圧をかけ…お帰りいただないと… 誰にでも、こうするのかって…? ああ…少し、語弊がありましたね… 一応、念のため、言っておきますが… そのような汚らしい男たちには、 間違っても、指一本すら触れる事はありません… これっぽっちも、触りたくもないですし… そもそも…指も舌も触れなくても… 私がこうして耳元でぼそぼそと圧をかけ、少し吐息を漏らすだけで… 男の子たちはみんな、子犬のように 逃げて行ってしまうのですから… ふーっ…(耳ふー) さぁ、もう一蘭サマに近づくのはやめてくれますね…? 一蘭サマは、私の主になるべきお人… 貴方ごときが、気安く関わっていい相手ではないんですよ… ふーっ…(耳ふー) ん…? 何で僕のことは触ったり、舐めたりするのかって…? ちょ、言い方…! アンタよそで絶対その言い方しないでよ!?誤解招くから…! ---左に移動--- はむっ!…ぐぽっ…ぐぽっ… そんなの、アンタは特別だからに決まってるでしょ… ん… 違う違う…!そういう特別じゃない…!ビクッとすんな…! だから、もうアンタの体は、一蘭サマにもてあそばれちゃったんだから… 無理やりにでも上書きしないといけないから、 しかたなくやってるんでしょうが…! ぐぽっ…!じゅるるっ…! ふふっ… 分かってるわよ、アンタの魂胆… そうやって私を怒らせて、素に戻させて… なんとか自分が余裕を取り戻そうっていう… そういう腹づもりなんでしょ…? さっすがぁ…こすいコト考えるよねぇ… でも残念…もう遅いの… いくら余裕ぶろうとしても、もう膝はガックガク… ねえ…忘れてないよね…? これ、勝負なんだよ…? 倒れた方が負けっていう、言い訳の聞かない勝負… キミさ…もう無理じゃん… このまま私に耳舐められながら、膝から崩れ落ちて… 無様に敗北宣言、キメちゃおうとしてるじゃん… でも…しょうがないよね…? こんな可愛いライバルに、お耳可愛がられちゃってるんだもん… なんなら…手でもつないどく…? ほら、こうやって、恋人みたいにぎゅうって… 私の手にぎゅうって捕まってれば、ちょっとくらいは… 倒れるの、ガマンできるかもしれないよ…? ふーっ…(耳ふー) あっ…ダメだぁ…♡ これ、ダメだねぇ… ふーってされちゃったら、頑張って踏ん張ってたの、全部台無し…♡ ぞくぞくー…びくびくー…ってなって… ほら…膝から崩れ落ちて、そのまま倒れちゃうの… ふふっ…今度は、私が体重かけちゃおっかな… まさかサーヴァント・ワン候補生が… 女の子ひとり、抱きとめて… 支えられないなんてこと、ないもんねぇ…? ぎゅううう… アレ、ちょ、え、もしかして、ホントに倒れる!? わわっ…!あ、あぶないっ…!! ---耳舐め終了--- … いっててて… もう…急に力抜かないでよ… …でも、まぁこれで私の勝ち。 私の方が優れた従者だってこと…一蘭サマにふさわしいってこと、 よーく骨身にしみたでしょ…? 分かったら私の言う事を素直に聞いて、 これからは一蘭サマに近づかないように… …え?同時に倒れたから引き分け…? ハァ~~!?何言ってんの!? どー考えても雰囲気的に私の勝ちだったでしょうが…! …もし仮に引き分けだとしたら、どうなのよ… このまま現状維持で済まそうってワケ…? 現状維持…あ…そっか… じゃあ…また私が事あるごとにこうやって、 キミの耳元に近づいてもいいってことか…(囁く) ぷっ…あははは! キミのそんなにビビった顔、始めて見たよ。 あ~あ…一蘭サマと同じベッドで寝ておきながら、この浮気者め… でもまあ、いいよ、そういう事なら… 同じ部屋で過ごすくらいは許してあげる… これからもっともっと虜にして、一蘭サマと一緒に寝ていても、 私の事しか考えられない体にしてあげるから… そうすれば一蘭サマの気をそらすような私の障害はなくなるし、 キミも晴れて進級できる…ウィンウィンでしょ? ふぅ… それじゃ、また。 あ。そうだ。これは、興味本位で聞くんだけど… きみさ… 私のパンツと一蘭さまのパンツ…どっちが興奮した…?(囁く) なーんて、ね… ホラ。早く寮に戻んなさい。一蘭サマの待つ寮に。 ただし…一晩中今日の事を思い出して、 もんもんとしながら過ごすこと…(囁く) わかった…?ふふっ…(囁く)